淋病の診断と治療のポイント 1). 必ず検査をする。(安易に診断を下さない) 2). 耐性菌ができているのに気づかず、漫然と同じ治療を続行する場合がある。 例). 尿道にむずがゆさを覚えた32才のYさんは、まもなくペニスの先から黄色い膿(うみ)が出ているのに気づいた。 さらに排尿時に激痛が‥。ちょっと前に不安になるような風俗店でプレイした覚えがあったことから、「性病をうつされた」と確信し、大きい病院を受診した。病院ではその場で「淋病」と診断され、抗生物質が処方された。 ところが、8週間も薬をのみ続けたのに症状は一向に改善されない。 不安に思ったYさんは、信頼出来る性病科を受診。 「調べると、確かに淋病が見つかりました。しかし、これが抗生物質に抵抗力を持っていたのです。」(1週間使って効かなければ、違うタイプの抗生物質を使うのが常識) 淋病には30%くらいの確率で、このような一般的に使われる抗生物質に耐性を持っているものがある。ところで、Yさんは抗生剤を変更後、2,3日のうちに膿も止まり、痛みも無くなってしまったという。 まとめ 「最近、性感染症で来院する若い女性が急増しています。 この病気は必ず相手があって感染するものですから、男性の患者も増えているはず。 ほおっておくと男性の場合は将来、副睾丸炎、難治性の前立腺炎などに結びつくおそれがあるし、 女性は子宮・卵管を通して菌が侵入し、腹膜炎を併発し、死に至るおそれもある。治療には一刻を争う場合もあるのです。 現在、性感染症の診断にはまず尿や分泌物などを採取し顕微鏡検査をしたうえ、さらに菌を培養して検査を確定することになっている。 そのため、正式な診断が下されるまで1週間程度を要するのが普通である。 「以前は『黄色い膿なら淋病、無色透明ならクラミジア』というふうに教科書的に覚えていて治療するのが普通でしたが、実際には同じような症状でも、違う病気というケースもあるのです」 例えば性感染症ではなく、黄色ブドウ球菌をいう雑菌に感染しても、淋病と同じように黄色い膿が出て、痛みを伴う。 交際相手が他医で「淋病」と診断されたというので、慌てて駆け込んで来た女性を検査した結果、 ブドウ球菌の感染だと分かった場合もある。 |